こんにちは、やまりです。
秋風が心地よい季節になりましたが、部活動顧問の皆さんは秋季総体に向けて、生徒たちの指導に熱が入っていることでしょう。また、体育祭や合唱コンクール、など、生徒たちが**「本番」**に臨む機会も多い時期ですね。
今回は、そんな本番直前の指導で非常に使いやすく、生徒のメンタルを前向きに変える力を持つ、あるお話をご紹介します。入試の前なんかにも使いやすいです。
それが、**「アクシデントは必ず起きる」**という心構えを伝える話です。
「アクシデントは必ず起きる」という話の構成
いよいよ本番が迫った生徒たちに向けて、この話をどのように伝えるか、具体的なトーク例をご紹介します。
(子どもへのトーク例)
皆さん、今日まで本当に一生懸命頑張ってきました。その努力は誰もが認めるところです。
いよいよ本番が近いので、先に一つ、確実なことを伝えておきます。
それは、**「本番では必ず何かしらのアクシデントが起きる」**ということです。
- 前日は緊張で寝不足になるかもしれません。
- 会場に向かう途中で忘れ物に気づくかもしれません。
- チームの誰かが急な体調不良で休むことになるかもしれません。
- 試合中であれば、ちょっとした怪我をしたり、審判のジャッジに納得がいかないことが普通に起こります。
これらは全て「本番」という舞台で、必ず起こる出来事です。
問題は、そのアクシデントが起きた瞬間に、皆さんが何を考えるかです。
アクシデントへの心構えができていない人は、つい「どうしてこんなことに」「誰のせいだ」と原因や理由を考えてしまいます。その方が、自分の責任にしなくて済むので、一時的に楽だと感じるからです。そして、その場で原因を考えても、目の前の問題は解決しません。
しかし、皆さんの目的は**「本番を成功させること」「ベストを尽くすこと」**ですよね?
であれば、やることは一つです。
**「次はどうすればいいか?」「この状況で、今の自分たちができる最善の対策は何か?」**と、未来に向かって考えることです。
**先に「アクシデントは起こるものだ」と心構えができていれば、いざその時が来ても、「ああ、これか」と落ち着いて受け止め、すぐに「次の対策」**を考えることができます。
心構えこそが、本番のパフォーマンスを左右する鍵になります。
この話のメリット:短く、繰り返し使える
この「アクシデントは必ず起きる」という話の最大のメリットは、その手軽さと効果の高さにあります。
- 2〜3分で伝えられる短さ: 緊張している生徒は、長い話を聞いていられません。この話はシンプルで要点を絞っているため、集中力が途切れることなく伝わります。
- 繰り返し使える「要約」: 事前にこの話を伝えておけば、本番直前には**「アクシデントは起きるぞ。起きたら対策だぞ!」**と一言要約するだけで済みます。
これをちょこちょこ話しておくことで、当日何かアクシデントが起きても、生徒たちは「先生が言っていたやつだ」と前向きに捉え、言い訳ではなく、行動に意識を向けるきっかけを与えられます。非常に使い勝手の良いメンタル指導です。
まとめ
生徒が持つ力を最大限に引き出すためには、技術指導だけでなく、本番で力を出すための心の準備も不可欠です。
「アクシデントは必ず起きる」という話を活用し、生徒たちがどんな状況でも未来志向で行動できる心構えを身につけさせてあげてください。
この記事が、指導にあたる皆さまのお役に立てば幸いです。
よろしければ、皆さんが指導で「これは良く効く」というお話があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。


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