こんにちは、やまりです。
**「ICTを活用した授業ってどうすればいいの?」**と悩んでいる先生方に向けて、今回は記事を書きました。
ちょうど9月後半から11月にかけて、研究授業や公開授業があるという先生も多いのではないでしょうか。
「あんまり得意じゃないし、自信もない」「ICTの活用を促されているけど、正直苦戦している…」そんな先生もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで今回は、「ICTを活用した授業っぽい」と評価されやすい、でも実はすごく簡単な活用法を2つご紹介します。これならすぐに試せますよ!
1. Classroomの「課題フォルダ」を活用して生徒間の情報共有を促す
一つ目の方法は、Google Classroomの「課題フォルダ」を生徒同士が閲覧できるように設定し、そのリンクを公開する方法です。
活用ステップ
まず、課題を出します。

課題を出したら、右上のドライブマークをクリックします。(歯車マークの左です)

すると、Classroomのフォルダの中に3 Aのフォルダがあって、その下にポスターを作りなさいフォルダーができます。

今回は生徒がいないので、中には何もありませんが、この「ポスターを作りなさい」フォルダーの下に生徒の提出物のファイルがまとめて作成されてます。今回はドキュメントファイルを課題にしましたので、例えば30人のクラスだったら30人分のドキュメントファイルが出来上がります。
これで、生徒同士がお互いの作品を見合うことができる環境が整います。
後は、このフォルダの閲覧権限を組織内はOKなどにして、そのリンク先を課題のところに貼り付けるなどすれば、生徒同士がお互いに自分の作品を見合うことができる環境が整います。
こうすることで、ポスターや作文作成といった自分の制作物を提出するタイプの課題だったら、お互いの作品を見ながら、制作物の制作に取り組むことができます。
こういったタイプの課題の場合、おそらく授業の8割位の時間を制作に使うパターンが多いのではないでしょうか。その間、子供が自分で他の中できていそうな生徒の制作物を見て、ヒントを得て制作している様子を見て取れるので、ICTを活用した授業とすることができるでしょう。
意外と知らないのは課題フォルダ
この方法は、意外とClassroomをあんまり使っている人はいなくて、しかもClassroomで課題を出したら、その専用のフォルダが出来ることもあまり知られてないためです。
ですから、ICTの活用に悩んでいる方は、一度ぜひチャレンジしてみてください。いつもてこずっている生徒がよくできる生徒のところに行って、自分のアイディアにしていく様子は見ていて楽しいものです。
メリットと授業での見え方
ポスターや作文作成といった制作物を作成する課題の場合、おそらく授業時間の8割ほどを制作に使うことが多いでしょう。
この方法なら、制作中に子どもたちが自ら他の中の(特に上手な)生徒の制作物を参考にしたり、ヒントを得たりしながら制作している様子が見て取れます。
生徒が主体的に他者の情報を取り入れて活動しているという点で、情報共有や協働学習の要素を含む**「ICTを活用した授業」として高く評価されるでしょう。**
意外と知られていない「課題フォルダ」の存在
実は、Classroomをあまり使っていない先生だけでなく、使っている先生でも**「課題を出すと専用フォルダが自動でできて、そこに全員の提出物が集まる」**という機能を知らない人が多いんです。
ICTの活用に悩んでいる方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。いつもは手こずっている生徒が、よくできる生徒のアイデアを自分の作品に取り込もうと一生懸命になっている様子は、見ていて楽しいものですよ。
2. スプレッドシートの振り返りを「テキストマイニング」で一発分析
二つ目の方法は、授業の最後にスプレッドシートで振り返りを書かせ、それを「テキストマイニング」にかける方法です。
活用ステップ
スプレッドシートに振り返りを書かせます。

こんな感じでB列に振り返りを書いてもらうといいでしょう。(名前はAIに作成してもらいました)
そして、書いてもらった振り返りをそのままコピペして、上記のテキストマイニングに入力をして、みんなの振り返りのテキストマイニングをすることができます。


このような感じで振り返りのまとめができます。
この方法の良いところは、最後にばしっとと振り返りのまとめができたように感じるところです。全員の書いた振り返りを、テキストマイニングで、どんな言葉が1番使われているかと言うものを最後にずっと子を見ることができるため、振り返った感がすごくします。
メリットと授業での見え方
この方法の良いところは、**「最後にバシッと振り返りのまとめができた感」**が出るところです。
生徒全員の書いた振り返りを瞬時に分析し、**授業の終わりに「みんなが一番使った言葉はこれだね!」「今日のポイントはここに集約されているね」**といった形で共有できるため、全員参加型の、深い「振り返り」になったように感じられます。
これも、ICTを活用して生徒全員の情報を集約・分析・共有しているという点で、分かりやすい活用事例となります。
まとめ
ICTを活用した授業は、実はすごく簡単にできます。
- Classroomの課題フォルダを活用して、生徒間の情報共有を促す
- スプレッドシートで振り返りを集め、テキストマイニングで分析・共有する
どちらの方法も、ICTを活用することで**「情報共有が格段に楽になった」**ことを、先生も生徒も実感できるはずです。
研究授業や公開授業だけでなく、ぜひ日常の授業でもご活用ください。


コメント