生徒会担当の先生方、そろそろ忙しくなってくる頃ではないでしょうか?
多くの学校では10月ごろに、生徒会や委員会の代替わりのイベントがありますよね。生徒総会や委員長選挙といった、学校を動かす大切なイベントです。
今回は、私が委員会の代替わりの際によく生徒たちにする話をご紹介します。タイトルにもある通り、**「学級委員はBをAにせよ」**という、リーダーの役割を伝えるための話です。

「学級委員はBをAにせよ」とは?
この話は、生徒たちにこう問いかけることから始めます。
まず、黒板にA、B、Cと書きます。
そして、生徒たちに質問を投げかけます。
「学級委員の仕事は何だと思いますか?」
3人ほどの生徒に答えを聞いた後、「皆さん、さすが学級委員ですね」と褒めます。
それから、私の考えを話します。
「私の考える学級委員の仕事は、クラスにいるBのクラスメイトをAに変えることです。CのクラスメイトをいきなりAに変えるのは、非常に難しいことだからです。」
「でも、BのクラスメイトをAに変えることは、学級委員である皆さんにしかできません。なぜなら、彼らは皆さんの身近にいるBのクラスメイトをAに変える力を持っているからです。」
「安心してください。BのクラスメイトがAになっていけば、その姿を見て、Cのクラスメイトも自然とBやAに変わってくれます。」
「だから、ここにいるみんなで、居心地のいい学校にしていきましょう。」
これでこの話は終わりです。とてもシンプルですが、生徒たちは真剣に聞いてくれます。
〇〇委員会にも応用できる
この話の優れた点は、応用が効くことです。学級委員だけでなく、保健委員会や図書委員会など、どんな委員会にも当てはまります。
なぜなら、この話の本質は**「身近な仲間と一緒に頑張ろう」**という前向きなメッセージだからです。
特に生徒会やリーダー候補に効果がある
この話は、特に生徒会に立候補するような、リーダーシップのある生徒に非常に効果的です。私が赴任した学校では学級委員とかクラス委員会とかでした。
リーダー候補の生徒は、「クラス全員をまとめなければ」という責任感を強く感じがちです。しかし、この話をすることで、彼らにとって身近な存在である「仲の良い友達」に良い影響を与えるという、より現実的で前向きな役割を与えることができます。
同時に、「関わりの薄いクラスメイトをなんとかする」という負担感を和らげることもできます。私自身、学級委員会を担当していた際にこの話をすることで、立候補者が増えた経験があります。
この話の元ネタと応用
この話の元ネタは、私が初任校でお世話になった先輩先生から教わったものです。以来、転勤先でもずっとこの話をさせてもらっています。委員会の代替わりの際にする話として、とても効果的だと感じています。
また、この話は学級担任としても活用できます。クラスのリーダーを決める際にこの話をすれば、**「自分にもできるかもしれない」**と、積極的に立候補する生徒の背中を押すことができるでしょう。
まとめ
クラスのリーダーになる生徒たちに伝えたい**「BをAにせよ」**の話をご紹介しました。
リーダーの役割を、いきなり大きな目標ではなく、身近な行動から始めることだと伝えることで、生徒たちの気持ちを軽くし、行動を促すことができます。
生徒会や学級委員会の担当として、日々奮闘されている先生方。この話がお役に立てば幸いです。
明日も明日も良い一日をお過ごしください。


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