「ノミと子豚の話」であなたの限界を打ち破る
力はあるのに、なぜか殻を破れない。本当はもっとできるはずなのに、一歩踏み出せない。そんな風に自分自身や周りの人にジレンマを感じていませんか?
この記事では、**無意識のうちに自分で作ってしまった「限界」**を打ち破るために、私がよく引用する二つの興味深いエピソードをご紹介します。
先にネタを明かすと、一つは子豚の習性のお話、もう一つはノミの実験のお話です。この二つの話を知ることで、あなたの「見えない天井」を突き破るきっかけを作れるかもしれません。
早速、紹介していきましょう。
子豚が教えてくれる「最初のポジション」の恐ろしさ
皆さん、漫画『銀の匙 Silver Spoon』(荒川弘 著)をご存知でしょうか?農業高校を舞台にしたこの作品の中に、ハッとさせられる子豚の習性の話があります。
お母さんの豚には10個ほどお乳がついています。子豚が10匹ほどいるため、子豚同士で栄養価の高い頭に近いお乳のポジションを取り合います。当然、体の大きい子豚が有利です。
そして面白いことに、お尻のほうに追いやられた子豚を、頭のほうのお乳に移動させても、自分のポジションであるお尻のほうのお乳をまた吸いに行く習性があるのです。
自分で「自分の場所はここだ」と決めてしまった子豚は、栄養価の高いお乳が空いていても、劣った環境に居続けてしまう性質があるのです。
このエピソードは、話をしてくれた先生が「お前たちがこうなるなよ」と言って締めくくられます。
【教訓1】 周りに流され、「最初に決まった場所」に甘んじる習慣は、あなたの成長の芽を摘みます。
天井のない場所でも跳ばなくなるノミのジレンマ
似たような話が、体長わずか1ミリながら30センチもの跳躍ができる「ノミ」にもあります。(この話はミニマリスト Takeru 氏の著書『月10万円で より豊かに暮らす ミニマリスト生活』から知りました。)
このノミを10センチほどの瓶に入れると、ノミはもちろん瓶から跳び出してしまいます。
ところが、ノミを入れて瓶に蓋をしておくと、ノミは蓋に当たってしまいますから、そのうち10センチ以上跳び上がらなくなります。
さて、蓋に当たらなくなってから、その蓋を外すとどうなるでしょうか?
ちょっと想像してみてください。
実は、瓶の中のノミは、蓋を外しても瓶から出ることができません。なぜなら、一度決めてしまった10センチという「限界」を、もう自分から破らないからです。
【教訓2】 過去の失敗や制約がトラウマとなり、**「見えない天井」**を自分で作り上げていませんか?
限界を打ち破る鍵は「環境」にある
子豚とノミ、この二つの話に共通するのは、自分で限界を決めた瞬間、成長は止まるということです。
とは言え、限界に近いほどしんどいのも確か。では、どうすればいいのでしょうか?
跳べなくなったノミが再び跳ぶための「たった一つの方法」
一度跳べなくなったノミを、元のように30センチも跳べるようにするにはどうすればいいのでしょうか?
ノミの実験には、希望に満ちた続きがあります。
正解は、30センチ跳べるノミの集団の中に入れること。
不思議なことに、跳べなくなったノミは、周りのノミの姿を見て、再び元のように高く跳べるようになるそうです。
【教訓3】
このエピソードが示すのは、「環境にこだわれ」という一言です。これは、サッカーの本田圭佑選手が語った言葉でもあります。
もしあなたが、またはあなたの周りの人が、現状に満足せず成長を望むなら、限界を決めない人たちが集まる、より良い環境を選ぶことが何よりも大切です。
さあ、あなたが一歩踏み出す「新しい環境」はどこですか?
この二つのお話は、あなたの背中を押す強力な力になります。
あなた自身や、あなたの周りの「殻を破ってほしい人」にこの話を伝えてみてください。そして、**「あなたにとっての、30センチ跳べるノミの集団(=成長できる環境)はどこですか?」**と問いかけてみましょう。
このブログ記事が、あなたが「見えない天井」を突き破るきっかけとなれば幸いです。
ぜひ、元ネタの『銀の匙 Silver Spoon』と、ミニマリスト Takeru 氏の著書もチェックしてみてくださいね。
では明日も良い一日をお過ごし下さい。


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