「経営と冒険 辰野勇 私の履歴書」という本を読んでいて何度か聞いたことのある3人のレンガ職人のお話が出てきたので記事にしておきます。自己啓発系の話で良く出てくるお話ですが、仕事に対する捉え方を表したいい話だと思います。
道徳やキャリア教育をする時に使いやすいお話だと思いますので、ご存じない方はぜひこの小話だけでもご一読ください。
お話を紹介した後に、このお話の使い所をご紹介します。
3人のレンガ職人

3人のレンガ職人のお話はこんな話です。
3人のレンガ職人に「何をしているんですか?」とたずねました。
一人目は「レンガを積んでいるんだ。全く嫌になるよ。給料がもらえないならやらないね。」
二人目は「レンガを積んで壁を作っているんだ。辛いけど、家族を養うためには仕方ない。」
三人目は「歴史に残る大聖堂を作っているんだ。素晴らしい仕事に関われて光栄だよ。」
こんな話です。
「経営と冒険」では
ちょっと今手元にないためうろ覚えですが、「経営と冒険」の中では、”いい仕事をするには、もちろん3人目のレンガ職人で、仕事に対する捉え方によって自分にとっての仕事の立ち位置は変わる”といったことが書かれていたと思います。
しかし、モンベル創業者、辰野さんはこれで終わりませんでした。
仕事なんだから苦労はあるのは当たり前で、苦労を乗り越えてでもやりたいことがあることが大事なんだと書かれていました。
辰野さんはよく「どんな会社を目指していますか?」と聞かれるそうです。そんなときは大体、「あなたはどんな会社を目指していますか?」と聞き返すそうです。
というのも、聞き返した返答が、大体質問者の求める答えだからだそうです。
例えば「四国で一番のアウトドアの会社です。」と相手が答えたら、「世界一の会社にしたいです」と答えるそうです。
ただ、辰野さんの話には続きがあって、世界一の(幸せな)会社にしたい、が真意だと書かれてました。おそらく相手は規模的に大きな会社を目指しているのだろうけど、辰野さんは規模や金額ではなく、社員や顧客が幸せな会社にしたいという思いがあるのです、ともありました。
関わった人を幸せにすることに働く意味を見出して、実現していることがすごいと思います。
三人のレンガ職人の話の使い所
三人のレンガ職人のお話は、仕事をお金を稼ぐ手段と捉えるか、家族を養うための手段と捉えるか、大きな目標を叶えるための手段と捉えるか、というお話だと私は解釈しています。
もちろん、仕事をしていて細部にまで気をつけて丁寧に仕事をするのは3人目のレンガ職人でしょう。
なぜなら、目的意識が違うためです。
「歴史に残る大聖堂を作る、いい仕事をしたい」という目的があるため、自然と仕事は丁寧になり、より良いレンガの積み方などを試行錯誤するのはおそらく3人目です。
この”目的意識の違いによって仕事への向き合い方が変わる”という点を使えば、この話はあらゆるところで使い勝手が良くなります。
道徳でやるべきことに対する誠実さを扱う題材で小ネタとして使用することもできるし、職場体験などの前にする話なんかとしてはうってつけの話でしょう。
そんなに長いお話でもないため、使いやすくまた繰り返し話やすい話でもあります。
まとめ
「経営と冒険 辰野勇 私の履歴書」という本を読んでいたら、3人のレンガ職人のお話が出てきたため記事にしました。
目的意識の違いによって仕事への向き合い方が変わる、という点を使えば、このお話はあらゆるところで活躍してくれます。
ちょっと時間が余った時などにも使えるし、繰り返し使うことで目的意識の重要性を再認識させることができる話だと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
それでは明日も良い1日をお過ごしください。


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